2011年6月25日

「アイドル」にいまなにができるか

結構前に、「『アイドル』にいまなにができるか」を購入。
「笑顔と歌でみんなを元気づけてくれ」的な安直なものが予想できたので買うかかなり迷った。

内容は案の定な感じだったが、下記は面白かった。
・水着チャリティーは不謹慎か――アイドル着用水着オークションにまつわる喧騒 (香月孝史)
・枝野官房長官のアイドル化に思う――我々が創るアイドル (斧屋)
・日常と非日常のあいだ/揺らぐアイドルと「現場」 (メイヤン)

あと、「『アイドル』は停滞しない――"現場"なき時点のコミュニケーション (香月孝史)」は、
いろいろあるけど公演情報はしっかり出してくれ!との主張だった。


「東北地方太平洋沖地震の被災地へのチャリティを目的」とのことなので内容のクオリティは問いづらいが、編纂者にはある一定基準で切って捨てることも必要ではないかと思いつつも、同人でそれを行うと総スカンを食らうのが辛いところ。

「アイドル領域」にしても、いつもこの手の読み物で気になるのは全体的に読み手がアイドルのコアなファンであることが前提な文章が多すぎる点。
例えば、「大島優子、高橋みなみ、北原里英の3人がAKB48メンバー」とあるのを「大島優子、高橋みなみ、北原里英というAKB48の主要メンバー」とするだけで、詳しくなくても多くいるAKBの中でも3人が人気メンバーであることはわかるし、戦国時代でいえば各グループ名を「avexの東京女子流」といった表現にすることで各社入り乱れている感は表現できてくる。
たしかにコアなファンくらいしか手に取らないだろうが、だからといって極度に狭いコア層だけに向けて発信していても、TOYBOXのようにファンの自己満足的な文章を載せるだけになってしまい閉ざされ終わっていくだけなので、もうすこし外向きのも目も持ちあわせてほしいとおもっている。